着装行動から心理を知る、服装心理診断
服装心理診断とは
服装心理診断は、一般社団法人日本服装心理学協会が開発した心理検査の1つです。その人の着装行動*や服を通したコミュニケーションに表れる心理傾向を5つに分類し、それぞれのエネルギーの強さを数値化、レーダーチャートに表します。
*衣服やアクセサリーなどを身につけ、装う行動全般のこと
5つの服装心理傾向
規律性
ファッションについて「マイルール」や自分なりのこだわり、理想を強く持っているタイプ
合理性
おしゃれを理詰めで考えるタイプ。着まわしなどの効率や機能性、コスパを最重要視
愛着性
人にも服や物にも愛着を持ちやすく、情に弱いタイプ。おしゃれもコミュニケーション重視
独創性
オンリーワンであることに喜びを感じ、新しいファッションに目がないタイプ
一般性
目立つことが苦手で、服選びの基準は「周りになじむかどうか」。TPOを最重要視するタイプ
服装心理診断では、100問の質問に回答することでこれら5つの服装心理傾向それぞれの強さ・弱さを数値で測ることができます。一つのタイプに当てはめられる種類のテストではなく、それぞれの心理傾向の値の強弱がわかるテストのため、その強弱の組みあわせで起こる複雑な心理傾向まで把握できるのが大きな特長です。
またこの服装心理診断は、時間の経過や心理状態の変化によって結果が変動することから、心理傾向の変化に基づいたカウンセリングにも活用可能です。
服装心理診断の開発プロセスと活用方法
服装心理診断は、心理学の学士でもある日本服装心理学協会代表理事の久野梨沙が、14年間にわたる個人へのファッションカウンセリングと各種心理検査を通じて、おしゃれの悩みと心理状態の関係性を調べる中で生まれました。
日々身につける服装には、その人の好みや心理状態が色濃く影響します。また、服装は人から見られるものでもあるため、着装行動は「自分がどう見られたいか」「他者とどう付き合いたいか」といったコミュニケーションの癖にまで左右されます。
おしゃれについての悩みは、単純にファッションの知識不足だけが原因であることは少なく、むしろこういった心理状態を自身で把握できず、振り回されてしまっていることに原因があることがほとんどなのです。
この診断でそんな自分の心理傾向を客観視することで、おしゃれの悩みの根本原因に気づき、解決への糸口を掴むことができます。
また、一人一人異なる「ファッションに求めるもの」を把握することで、自分とファッションの心地よい付き合い方を見つけることもできます。
服装心理診断の活用事例
一般消費者が自分のおしゃれを改善するために活用
一般消費者向けには、服装心理診断の簡易版である「服装心理診断lite」をWEBサイトにて無料で提供。正式な服装心理診断の4分の1の設問数で、おおまかな傾向が把握できるサービスとなっています。
いくらファッションのハウツー本を読んでも、ファッション雑誌を読んでも解決しないおしゃれの悩みやファッションの癖の原因がわかる!と好評です。
ファッションアドバイザーのための活用法
「物心ついたときからおしゃれが得意」という人が多いアパレル販売職やスタイリストと、おしゃれが苦手な一般のお客様とでは、服装心理傾向が大きく異なることがわかっています。
心理傾向が違うということは「もし私だったら」というアプローチでのアドバイスが通用しない、ということ。自分と全く異なる心理傾向を持つお客様のお悩みを理解し、的確なアドバイスや心地よい接客ができるようになるために、服装心理診断は大きな力を発揮します。
アパレル販売や、パーソナルスタイリスト、イメージコンサルタントなどファッションアドバイス業でのご活用をお考えの方は、株式会社フォースタイルが運営する「for*styleパーソナルスタイリストスクール」までお問い合わせ下さい。
一般企業での活用
一般企業でも身だしなみ指導は欠かせないものです。しかしその一方で多様性を認めるべきという世の中の風潮から、単に「マナー」という理由だけでは、身だしなみの統一を薦めることができない現状もあります。
そこでこの服装心理診断を活用し、まずはそれぞれの個人差を理解してから自分に合った身だしなみとの付き合い方を伝える・・・・・・というアプローチでの研修を開発し、支持を頂いております。
鬱病の初期症状として「身だしなみにかまわなくなる」という症状が知られているほど、服装と心理は密接に結びついています。服装心理診断の結果からは、服装だけでなくコミュニケーション全般の特徴や癖まで把握することができ、幅広い活用が期待できます。
「服装心理診断」を活用した企業研修につきましては、認定企業である株式会社フォースタイルがご提供しています。以下よりお気軽にお問い合わせ下さい。
小売店、アパレルメーカーのための活用法
最近のお客様の消費傾向は、単にモノを求めるのではなく、その先にある「幸せな自分像」を求めるようになっていることを示しています。
この服装心理診断を活用することで、洋服に「似合う」や「トレンド」「機能性」に加えて、心理的なメリットがあることが伝えられるようになり、販促に大きく寄与します。
また、この服装心理診断はオンラインだけで完結するため、お客様の顔や感情が掴みにくいECサイト上での接客にも役立ちます。
既に服装心理診断を活用した小売向けの研修や、メーカー企画向け研修、アパレルECサイトでのコンテンツ提供も開始しております。
各種研修は、認定企業である株式会社フォースタイルがご提供しています。以下よりお気軽にお問い合わせ下さい。
各種メディアでの活用法
自分を知ることのできる心理テストは、媒体を問わずキラーコンテンツです。
特にこの服装心理診断は、その時の心理状態によって結果が変わるため、WEB媒体にとっては再訪が期待できるコンテンツとなります。
服装心理診断は、NHK Eテレでも特集を組まれ、話題となりました。
メディアでの活用にご関心がある方は、日本服装心理学協会まで企画書と共にお問い合わせ下さい。